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指定種別(員数) | 工芸品(1) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市徳和 |
所有者または管理者 | 東光寺 |
東光寺所有のこの魚鼓は、長さ160cm、幅44cm、胴周り112cmで、外見からは素朴でユーモラスな印象を受ける。
魚鼓は木魚の原形とも言われる禅宗の僧具である。主に行事や法要、儀式の始まりを山内(お寺)の人々に報せるために打ち鳴らされるものであるが、この音を聞いた修行僧たちは自分に宿る「貪り」「怒り」「愚かさ」の三毒を浄化する意志を固め、日々の修行に励み、御仏の御前で始まる行事や儀式に参集するのだという。
この魚鼓は作者・制作年代とも不明であるものの、数百年前から伝わる古いものであり、現在も東光寺の本堂に備えられている。