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国指定 重要文化財:日蓮聖人筆書状

記事ID:0005044 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

国指定 重要文化財

日蓮聖人筆書状(にちれんしょうにんひつしょじょう)

日蓮聖人筆書状の画像

指定種別(員数) 古文書(3巻)
指定年月日 昭和34年6月27日
所在地 佐渡市阿佛坊
所有者または管理者 妙宣寺

この書状は日蓮聖人が自筆の3巻からなるもので、縦30cm×横40cmの紙を継ぎ足した長い紙に、親切にしてくれた佐渡の人々への感謝の言葉と法華経の教えが一気に書かれている。

日蓮聖人は鎌倉時代の僧で、日蓮宗の宗祖。出家した当初は蓮長と名乗り、建長5年(1253)に法華一乗を旗揚げして日蓮と改名した。文永8年(1271)に佐渡へ流され、塚原や一の谷などに3年間滞在した後、同11年(1274)に赦免されて佐渡を離れた。在島中は法華経を教え広め、「開目抄」、「観心本尊抄」などの経典を著していたと伝えられている。島内には日蓮にまつわる様々な伝承が今なお語り継がれている。

日蓮が佐渡から甲斐(山梨県)の身延山に帰った後に書き綴ったもので、日蓮の深い感謝の思いとともに、法華経に対する強い信念と激しい気迫がよく表れており、宗教史料として貴重である。