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佐渡市指定 有形文化財:鷺流狂言本

記事ID:0005052 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

鷺流狂言本(さぎりゅうきょうげんぼん)

鷺流狂言本の画像

指定種別(員数) 典籍(10冊)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市両津夷、秋津1596
所有者または管理者 諏訪神社、両津郷土博物館管理

この狂言本は、明治時代に鷺流狂言師の三河静観所蔵の狂言本を、弟子の安藤世彦・安藤幸彦が筆写したものである。

鷺流狂言は大蔵流・和泉流とともに狂言の三大流派として知られ、江戸時代に隆盛を迎えたが、明治初期に宗家が廃絶し、大正時代初期には中央の狂言界から姿を消した。このため、現在もこの鷺流を伝承している地域は新潟県佐渡市・山口県山口市・佐賀県千代田町の3地区のみである。なお、佐渡鷺流狂言は昭和30年代に消滅したとされていたが、昭和50年代に伝承者の発見により再興され、昭和59年(1984)に新潟県の無形文化財に指定された。

この狂言本は写しではあるものの、一時は幻とされた鷺流狂言の筋をまとめたものであり、質・量ともに優れた史料として貴重である。