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新潟県指定 有形文化財:川上家文書

記事ID:0005055 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形文化財

川上家文書(かわかみけもんじょ)

川上家文書の画像

指定種別(員数) 古文書(22冊)
指定年月日 平成11年3月30日
所在地 佐渡市相川坂下町
所有者または管理者 個人蔵、相川郷土博物館管理

この文書は屏風の下張から発見されたもので、元々は大小の紙片に裁断されていたものを23冊(現存は22冊)に綴ってある。

文書は慶長10年(1605)から慶長18年までに佐渡金銀山(国記念物)の元締岩下惣太夫が駿府にいる佐渡代官大久保長安に送ったもので、その内容は、金銀山の状況報告と指示を仰ぐ書状、御直山への鍛冶炭・ろうそくの渡し帳、岩下惣太夫と駿府の手代戸田藤左衛門の間を往復した書簡とその留書などである。 江戸幕府の重要財源であった佐渡金銀山に関連する史料は数多く残っているが、それらはいずれも分散的、部分的なものが多く、体系的なものは少ない。指定の文書は、このような史料にあっては比較的まとまった内容となっており、徳川家康時代の佐渡金銀山の様子や鉱山経営の実態を体系的に知ることのできる極めて重要な史料である。