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佐渡市指定 有形文化財:真光寺村慶長検地帳

記事ID:0005061 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

真光寺村慶長検地帳(しんこうじむらけいちょうけんちちょう)

真光寺村慶長検地帳の画像

指定種別(員数) 古文書(1)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市真光寺
所有者または管理者 真光寺自治会長

佐渡で実施された検地としては、慶長の「田地検地」、元和の「屋敷検地」、元禄の「田畑屋敷検地」が知られているが、この検地帳は、慶長5年(1600)に越後の上杉景勝の代官河村彦左衛門が佐渡一国で実施した最初の田地検地の帳簿と思われる。

この検地帳は正式な名称を「佐州河原田ノ内真光寺村慶長御検地帳」といい、記載形式は地字・本刈高・見出刈高・名前が記されている。他の検地帳には石高(生産高)が表示されているのに対し、刈高が表示されているのがこの検地帳の特徴である。また、検地は指出しによるもので実測ではなく、名請人は必ずしも実際の耕作者ではなかったりするなど、耕作者を直接把握するには至らなかったと思われる。

この検地によって年貢が全免であった寺社領田は「三ヶ一免」(3分の1免除)となり、中使免(ちゅうじめん)や江料免(えりょうめん)が廃止されているなど、当時の佐渡の状況を示す史料として貴重なものである。