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佐渡市指定 有形文化財:柳沢村慶長検地帳

記事ID:0005068 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

柳沢村慶長検地帳(やなぎさわむらけいちょうけんちちょう)

柳沢村慶長検地帳の画像

指定種別(員数) 古文書(1)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市赤泊
所有者または管理者 柳沢地区総代、佐渡市教育委員会、赤泊郷土資料館管理

佐渡で実施された検地としては、慶長の「田地検地」、元和の「屋敷検地」、元禄の「田畑屋敷検地」が知られているが、この柳沢村(赤泊地区柳沢)指定の検地帳は、慶長2年(1597)から同5年(1600)までに越後の上杉景勝の代官河村彦左衛門が佐渡一国で実施した最初の田地検地の帳簿と思われる。

この検地帳には従来見積もられていた苅高(本)に新たに発見した増加見積り(見出し)を付記し、肩に地名を下に所有者名が記載してあり、中世的な見積りだけによった検地と、近世的な竿を使っての測量による元禄検地との中間に位置する検地であったと思われる。

島内に残存する「慶長検地帳」はわずかしかなく、この検地帳は赤泊地区では唯一の「慶長検地帳」であるため、慶長前後の村の状況を伝える史料として貴重である。