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新潟県指定 有形文化財:佐渡国絵図

記事ID:0005099 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形文化財

佐渡国絵図(さどくにえず)

佐渡国絵図の画像

指定種別(員数) 歴史資料(1鋪)
指定年月日 平成23年3月22日
所在地 佐渡市秋津
所有者及び保管施設 佐渡市、両津郷土博物館管理

この絵図は、縦95cm、横96cmの和紙に墨と朱筆で佐渡島の地図が描かれているもので、制作年代は天和年間(1681〜1684)前後と推測される。江戸時代の公式地図としては初期のものと思われる。

この絵図は佐渡島を3郡(雑太郡・羽茂郡・加茂郡)に色分けし、街道や口屋(番所)が描かれ、相川の町並みを確認することができる。また、佐渡の交通、とりわけ海上交通に関する情報が多く、岩礁の形や深さ、風向きまで記されている。

この絵図は、江戸時代前期の佐渡一国の交通状況を伝えるとともに、当時の島の地形や気候までも明らかにし、佐渡金銀山を中心とした当時の経済状況を考察する上で極めて貴重な史料である。