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新潟県指定 有形民俗文化財:人形首(説経人形、のろま人形)
新潟県指定 有形民俗文化財
人形首(説経人形、のろま人形)(にんぎょうくび(せっきょうにんぎょう、のろまにんぎょう))

のろま人形
指定種別(員数) |
有形民俗文化財(10個) |
指定年月日 |
昭和34年3月4日 |
所在地 |
佐渡市新穂瓜生屋 |
所有者または管理者 |
広栄座、新穂歴史民俗資料館管理 |
新穂地区の広栄座に伝わっている50頭ほどの古浄瑠璃人形の首である。この人形首は、全国的にみても最も揃った古浄瑠璃の首であるといわれており、中でも説経人形の首6頭、のろま人形の首4頭は特に歴史的価値をもつものである。
説経人形
- 御台首:別名乳人首。帝、大将などの御台、奥方に使用する。
- 神翁:古浄瑠璃のみで使用。全曲の大団円に出現する。
- 般若:嫉妬の鬼と化した烈しい表情の首である。
- 老翁:穏やかな老相の首。天神記の白太夫などで使用する。
- 雷玄:魁偉な面貌。熊野合戦の猪熊入道雷玄などの悪方の首。
- ことわり:幕開きの口上人形。古浄瑠璃では三枚目系の首。
のろま(野呂間)人形
- 下の長者:べったりと青く塗られた幻想的な美しさがある首。
- 木の助:のろま人形の花形で、愚鈍なお人好しを表した首。
- 仏師:にやりと目尻に笑いの表情のある狡猾な仏師の首。
- お花:両頬が突起し、鼻が低い面貌。お人好しな女の首。