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佐渡市指定 民俗文化財:白山神社絵馬

記事ID:0005134 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 民俗文化財

白山神社絵馬(しらやまじんじゃえま)

白山神社絵馬の画像

指定種別(員数) 有形民俗文化財(29点)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市沢根
所有者または管理者 白山神社

幕末頃に佐和田地区沢根の白山神社に奉納された絵馬で、船絵馬が多い点が特徴であり、武者絵馬などを含めて29点を数える。

絵馬を神社に奉納して祈願する風習は古くから日本の各地で行われてきた。絵馬の起源については諸説あり、最初は本物の馬を神前に奉納したものが後世に馬の絵に替えられたとの説もあるが、この絵馬を含め、馬以外の絵を描いた絵馬も少なくない。

板絵に泥絵具を使い、色彩鮮やかに描かれているものが多い。この内、「額絵馬」と呼ばれる大型の絵馬は最大のもので縦77cm、横177cmで、平均的なもので縦31cm、横44cmである。これらの額絵馬には著名な画家の筆によるものもあり、作者名も書かれている。その中では「奉納者相川柴町三河屋七兵衛、安政四年(1857)巳十一月」が一番古いようである。

これらの絵馬は、いずれも沢根港に出入りした船主や船頭が航海の安全を祈願して奉納したものであり、当時の海運をうかがうことができる歴史資料として貴重である。