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佐渡市指定 民俗文化財:相川音頭絵馬

記事ID:0005136 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 民俗文化財

相川音頭絵馬(あいかわおんどえま)

相川音頭絵馬の画像

指定種別(員数) 有形民俗文化財(1点)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市相川坂下町
所有者または管理者 塩竃神社、相川郷土博物館管理

この絵馬は相川地区相川江戸沢町の塩竃神社に奉納されたもので、縦横とも97.5cmの杉寄板で、中央に囃子方、その周囲に仮装した踊り手が輪形に踊る構図が取られ、盆踊りに興じる人々が精巧な筆致と彩色で描かれている。

また、裏書には「上法輪寺文政四辛巳年(1821)八朔前田郡次上」とあり、奉納者と年代が確認できるほか、表面には絵師の「藤原蘭英作」の銘と押印も残されている。

相川町の盆踊りの起源は定かではないが、『異本佐渡年代記』に、「今年御広間に踊りあり、町々より金銀の厳物指上げ、昔尽し、別し而山師、買石より金鍔を大竹の枝に結付け、御門の前に立つる」とあることから、寛永18年(1641)頃にはすでに成立していたものと考えられる。

この絵馬は往時の相川の盆踊りの風俗を知り得るだけでなく、日本の芸能、ことに風流の研究上極めて貴重な資料であり、加えて美術的価値の高い優れたものである。