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佐渡市指定 有形民俗文化財:長江熱串彦神社能舞台

記事ID:0005148 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形民俗文化財

長江熱串彦神社能舞台(ながえあつくしひこじんじゃのうぶたい)

長江熱串彦神社能舞台の画像

指定種別(員数) 有形民俗文化財(1棟)
指定年月日 平成23年10月1日
所在地 佐渡市長江
所有者または管理者 熱串彦神社

両津地区長江の熱串彦神社は、両津から金井へと延びる国道350号線の西側に位置する。能舞台は神社境内の西側に、舞台脇正面を社殿に向けて配されている。

この舞台は入母屋造妻入の茅葺で、軒は一軒平行疎垂木、妻面には狐格子に蔐懸魚が付き、間口幅5.52メートル、奥行5.51メートルの本舞台と奥行1.87メートルの後座からなる。舞台西側には奥行1.54メートル程の橋掛りが延びており、鏡の間につながっている。鏡の間は桁行7.58メートル、梁間4.72メートル、部屋の中央近くには囲炉裏が設けてある。

舞台の構造は上屋部分と下屋まわりに明確に分かれ、その関係が四周に構築され、構造手法としての完成度が高い。上屋小壁の板には和釘が使用されていることから、建築年代は明治初期以前と推定される。また、集落では安永年間(1764〜1780)頃の創建とも伝わる。

確認される演能回数は多くないものの、佐渡では数少ない近代以前の能舞台建築と推測され、舞台脇正面を社殿に向けた配置、仮設の地謡座など佐渡の能舞台の様式を有することから、民俗文化財として貴重である。