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国指定 重要無形民俗文化財:佐渡の車田植

記事ID:0005154 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

国指定 重要無形民俗文化財

佐渡の車田植(さどのくるまだうえ)

佐渡の車田植の画像

指定種別 風俗習慣
指定年月日 昭和54年2月3日
所在地 佐渡市北鵜島
所有者または管理者 佐渡の車田植保存会

毎年5月中旬〜下旬頃に行われる古風な田植仕舞いの習俗で、3人の早乙女が、最初に田の中央に苗を植え、それを中心に後ずさりしながら渦を描くようにして苗を植えていく。畦では別の早乙女が「植えた車田は穂に穂に下がる」と歌い続ける。苗を車状とする理由については、「太陽の形」や「神が降りる目印」を表すことで、豊作を祈願しているものと思われる。かつては、岩手県や岐阜県、高知県などにも同様の習俗が伝わっていたが、現在ではそのほとんどが消滅しており、佐渡でも相川地区高瀬・千本・大倉などに伝わっていたが、現在は残っていない。

北村家の最も広い田んぼで行われ、畦で歌われる田植唄に合わせて3人の早乙女が田植えをし、その後の稲刈り・乾燥・籾すりなどが他の田んぼと区別して行われるなど、集落の古い農耕習俗を忠実に伝え残しており、佐渡のみならず、全国的にも希少で貴重ある。