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指定種別 | 無形民俗文化財 |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市北田野浦 |
所有者または管理者 | 北田野浦集落 |
相川地区北田野浦の御礼智神社祭礼で奉納される「花笠踊り」と「獅子舞」は、約350年前に上方参りをした人が習得してきたもので、村の若者に代々伝承されている。かつては旧暦の7月20日が宵宮(よいみや=前夜祭)で翌21日が祭日であったが、現在は4月14日が宵宮、翌15日が祭日である。
花笠踊りは数十名で行われ、最初に太鼓打ち・芸打ち・棒振りが同時に始め、太鼓打ちとその反対側に芸打ちを中心にして、その左右に棒振りを配して始まり、芸打ちが先頭になり、右側に時計廻りに踊場を広くするように芸を打って廻る。その後棒振り・ササラすり・獅子が交互に入り組んで円い踊場を形成すると、同時に笛吹きの吹奏も始まり、3回廻ると芸打ち・棒振りは休み、歌が始まると獅子が中央に出て、ササラすりが外側で笛や太鼓に合わせササラをする。
獅子舞の、唄の伴奏に使用する竹笛は、吹き口と指孔1つだけの素朴な手作りの品である。音は指孔を開いた時と閉じた時の2音しか出ないが、民族音楽史的な考察によると、この笛の特徴は初期の古い楽器の形体を有しており、貴重なものではないかと考えられている。