本文
指定種別(員数) | 史跡(7基) |
---|---|
指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市宿根木 |
所有者または管理者 | 宿根木集落 |
この「舟つなぎ石」は、小木地区宿根木の伝統的建造物群保存地区内、海岸の岩礁上にある廻船係留用の石柱である。
石質は花崗岩、形状は30〜34cmの四角柱を土台部分はそのままに本体を円柱状にし、上部に四隅に張り出した笠を彫り出したものである。全長は117〜174cmまでと様々であるが、笠部分は長さ11cm、本体の円柱は長さ84〜86cmとほぼ同一の大きさである。
この石柱は、宿根木の白山神社石鳥居や念佛橋及び石橋などと同様、宿根木の廻船が上方から積み帰った石材で作られたと伝えられており、宿根木廻船の繁栄を物語る貴重な史跡である。
西廻り航路の和船は、帰りが空船となって航行が不安定になるため、大きな花崗岩をおもりとして積んで帰ったといわれている。