本文
指定種別 | 史跡 |
---|---|
指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市相川坂下町〜相川下山之神町 |
所有者または管理者 | 佐渡市 |
この坂は相川坂下町から台地上の下山之神町へと通じる石段の坂道で、佐渡奉行所に勤める役人たちが、下山之神町の東照宮や大山祗神社、八幡神社に詣でるために切り開いたと考えられており、全長は225.2メートルに及び、石段は現在138段を数える。
この坂は両側が樹木の繁る、小高い丘に遮られていつも薄暗く、石段の左沿いには地役人天野氏宅跡の石垣と長泉寺跡、その奥が法泉寺と続き、右沿いに厳常寺跡と法泉寺・厳常寺・長泉寺の各墓地跡があり、あとは荒廃した石垣だけが続いている。坂の頂上近く、杉木立の間を登りつめた先に八幡神社の鳥居がある。左奥に東照宮跡・愛宕山・大乗寺の山門と弘法堂の石段、右奥に大山祗神社と総源寺が続く。
神社仏閣の立ち並ぶ下山之神町へ続く坂道は、相川の人びとの信仰の有様を伝える史跡として重要である。