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指定種別(員数) | 史跡(1) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市沢崎 |
所有者または管理者 | 個人蔵、佐渡市 |
小木地区深浦の長者ケ橋から約1.5km、同沢崎から400メートル、沢崎灯台のある佐渡最南端の第2段丘上の岬西端、標高23.82メートルに位置する台場関連の遺跡である。
文献によると、佐渡奉行所は、江戸時代後期に異国船の来襲に備えて島の沿岸部に大砲の台場を構築したとされるが、その実在は相川地区小川で発見された小川台場跡と一部文献資料の記録に頼るしかなく、岡ノ平遺跡も江戸時代の古地図には「台場跡」と記されているのみで、その詳細は不明であった。しかし、平成13年(2001)度に県道改良工事に伴う確認調査を実施したところ、当地より柱穴21ヵ所が発見され、さらに翌年度に本発掘調査を実施したところ、同遺跡が台場関連施設であることが判明した。
この遺跡は、全国的にも調査例の稀少な台場後方に付随する施設の一部を残しており、近世の建物基礎跡の中でも特異な下部構造を明らかにするものであり、近世日本の台場関連施設の研究上重要である。