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指定種別 | 天然記念物 |
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指定年月日 | 昭和3年11月30日 |
所在地 | 佐渡市元小木 |
所有者または管理者 | 海潮寺 |
海潮寺本堂前、石道をはさんで2株が立ち並んでいる。2株はいずれも樹高約7メートル、胸高幹囲約0.9メートルの里桜で、毎年4月下旬〜5月上旬頃に開花を迎える。その花は黄芽白花の匂桜で、花梗3.5cm、総長6cm、花径4cmほどの大きさの一重と八重の花が混じり咲く珍しい品種の里桜で、美しさには気品が感じられる。
伝承によると、このサクラは承久3年(1221)に佐渡配流となった順徳上皇の御手植えとされるもので、呼称の「御所」はこの伝承に由来している。また、地元の小木おけさにも「小木の岬の四所御所桜、枝は越後に葉は佐渡に」と歌われるなど、古くから民衆に親しまれてきた。