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新潟県指定 記念物:乙和池の浮島及び植物群落

記事ID:0005221 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 記念物

乙和池の浮島及び植物群落(おとわいけのうきしまおよびしょくぶつぐんらく)

乙和池の浮島及び植物群落の画像

指定種別 天然記念物
指定年月日 昭和38年3月22日
所在地 佐渡市山田
所有者または管理者 長福寺、佐渡市

佐和田地区山田地内、大佐渡山脈のスカイライン上、大平高原近くの林道の600メートルほど先、海抜560メートル地点に位置している。周囲の地形は小起伏をなし、ブナ・ミズナラの自然林を主とする落葉広葉樹林が池と浮島を取り囲む。新潟県内にはいくつかの深山の天然池があるが、周囲が高木の自然林に囲まれ、浮島が存在するものはこの乙和池だけであり、山の浅い所に存在する点も大変珍しい。

樹林の林床には、高木層にミズナラを優占種とするブナ・ハウチワカエデ・ヤマモミジがあり、その下にハイイヌガヤ、草本層にはミヤマカンスゲが多く見られ、池と周囲の落葉広葉樹林全体では約200種もの植物が確認されている。

また、浮島は面積が約400平方メートル、ノハナショウブ・サヤヌカグサ・エゾミソハギなどの草木群落と2〜3メートルの腐食層からなる。島の中央には「井戸」と呼ばれる穴があり、島が浮揚する役目を果たしているとされる。

なお、乙和池には、池の主の大蛇に見初められて入水した娘「乙和」の伝説が語り継がれており、神秘的な場所としてもよく知られている。