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指定種別 | 天然記念物 |
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指定年月日 | 平成16年3月30日 |
所在地 | 佐渡市豊岡 |
所有者または管理者 | 個人蔵 |
両津地区豊岡の海岸丘陵地に分布している。林内の最大のビワは樹高約20メートル、地上高1メートルでの幹囲1.2メートル、これに次ぐものは樹高約20メートル、地上高1メートルでの幹囲1メートルに及ぶ。
また、林相は亜高木層がシロダモ・ビワ・スギなどで、林下にはヒサカキ・ウラジロガシ・イタビカズラ・テイカカズラなどの暖地系の常緑樹が生育している。なお、この林の潜在的な植生はウラジロガシ林と考えられている。
ビワは本州の西南部、四国、九州に野生する暖帯性常緑樹である。佐渡では果木として植えられ始めた木であるが、小佐渡の東海岸では点在的に野生化しており、ビワの北限地域とされている。中でも豊岡の海岸丘陵地には多くのビワの巨樹が植生しており、その植生分布を研究する上で貴重である。