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指定種別(員数) | 天然記念物(1本) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市赤玉 |
所有者または管理者 | 赤玉文化財保存委員会 |
このイチイは、小佐渡山脈の両津地区赤玉と新穂地区新穂田野沢の境界付近、海抜629メートルの国見山山頂に生育している。
このイチイは根元付近より2株に分かれ、1株は直立し、もう1株は横たわっている。直立する株は樹高15メートル、地上高1メートルの幹囲2.4メートル、枝が多数分岐し、樹冠もよく発達している。一方、横たわる株は根より1メートルの幹囲1.95メートル、枝が幹に対して垂直に立っている。
イチイは北海道が一大自生地として知られる常緑針葉樹で、佐渡でもアイヌ語由来の「オンコ」の名で呼ばれている。また、イチイは雌雄異株で、雌株は緑色、雄株は淡黄色の花をそれぞれ春頃につけ、雌株は秋頃に赤い実を結ぶ。指定のイチイは雌株であり、例年9月頃に果実が熟している。