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指定種別(員数) | 天然記念物(1本) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市梅津 |
所有者または管理者 | 真法院 |
両津地区梅津の真法院境内に生育する梅の木である。このウメは樹高約10メートル、根元幹囲3.1メートル、胸高幹囲2.6メートルの大樹で、花は美しい淡紅色の八重咲である。毎年3月下旬〜4月上旬頃に開花しており、幹を覆う苔の間に花を付ける様子から「苔梅」と名付けられた。
このウメの由緒には、承久3年(1221)に佐渡配流となった順徳上皇の御手植えとの伝承があるが、その後の記録によると、大正7年(1918)4月19日の羽黒大火により当初のウメは大半が類焼しており、その焼け跡の根元から新たな芽が生じ育ったものが現在のウメとされる。
なお、大火後に当地を訪れた歌人の吉井勇は、「いたはしと帝を思はば焼枯れぬともまた咲けよ佐渡の梅の木」と詠んでいる。現在、ウメの樹勢は旺盛である。