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指定種別(員数) | 天然記念物(1本) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市真野 |
所有者または管理者 | 佐渡市 |
真野地区真野の真野御陵へと向かう海抜52メートルの段丘上に立つ梅の木である。このウメは樹高7.7メートル、幹囲3.5メートル、樹齢750年以上と伝えられている古木で、「石抱」の呼称は木の根元に大石を抱える様子から名付けられた。
また、このウメは承久3年(1221)に佐渡へ配流された順徳上皇の御手植えと伝承されており、この地は上皇遷幸時の駕與丁(かよちょう=駕籠担ぎ)である式部氏の屋敷が建っていたと伝わる。
このウメは枝の一部が枯れ、幹にも大きな傷跡を残すが、樹勢は今なお旺盛で、毎年3月中頃には薄紅色の美しい花を咲かせ、花見客に春の訪れを告げている。