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円弧状の入り江に沿った町並み
選定種別 | 伝統的建造物群保存地区 |
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選定年月日 | 令和6年8月15日 |
所在地 | 佐渡市小木町 |
選定区域 | 小木町(約13.3ヘクタール) |
小木地区小木町にある海運業で栄えた港町である。令和3年度(2021)より選定に向けた調査が実施され、令和6年(2024)に新潟県内で宿根木に続き2番目の選定地区となった。
小木町は、江戸時代に佐渡金銀山で産出された金銀の積出港として整備され、北前船の西廻り航路における寄港地として繁栄した。
天然の円弧状の入り江に沿って、二階全面を通り側に張り出した表構えやオイエ(居間)の吹抜け空間が特徴的な町家が建ち並ぶ。
享和2年(1802)の小木地震では地面が1mあまり隆起し、明治37年(1904)の大火では町場の約半分を焼き尽くすなど、災害を受けながらもその都度復興を遂げ、円弧状の自然地形や地震により隆起した地形変容を巧妙に受け入れつつ町割を維持し、海運業で繁栄した港町の特色ある町並みが残っている。