ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

佐渡市指定 有形文化財:長者ヶ平遺跡出土品

記事ID:0074752 更新日:2022年1月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

長者ヶ平遺跡出土品(ちょうじゃがだいらいせきしゅつどひん)

土偶_画像新崎式土器_画像

 土偶               新崎式土器

火焔型土器_画像王冠型土器_画像

火焔型土器              王冠型土器

磨製石斧_画像石槍_画像

磨製石斧                 石槍  

指定種別(員数) 考古資料(1,896点)
指定年月日 令和7年3月21日
所在地 佐渡市真野新町(埋蔵文化財整理事務所)、佐渡市宿根木(小木民俗博物館)
所有者または管理者 佐渡市

長者ヶ平遺跡は佐渡島の最南部に位置し、日本海から1.4km内陸の標高約175mの丘陵部に立地する。島内の遺跡の中でもかなり内陸で標高の高い丘陵上に立地した遺跡である。長者ヶ平遺跡は土器や石器が拾えることから、かなり昔から注目されていた遺跡で、過去に数回発掘調査が行われ、昭和55~58年には保存目的の発掘調査が行われた。

調査の結果、10,000平方メートルを超す佐渡随一の縄文遺跡であることが判明し、縄文時代前期末葉~後期初頭の多量の遺物が出土した。出土遺物を見ると、縄文時代中期前葉・後葉を中心に、火焔型土器などのおびただしい量の縄文土器、土偶(どぐう)や耳飾りなどの土製品、磨製石斧(ませいせきふ)・石鏃(せきぞく)・石槍(いしやり)・石皿(いしざら)・石棒(せきぼう)などの石器が出土している。これらの遺物は、佐渡島における縄文文化の変遷を知る上でも重要であり、かつ東北地方や北陸地方などとの交流を示す状況が把握でき、学術的にも貴重なものであることから、代表的な1,896点の出土品が指定されている。