佐渡市伝統的建造物群保存地区

　佐渡は日本海側最大の離島であり、大佐渡山地と小佐渡丘陵が北東～南西方向に伸び、その間に穀倉地帯である国中平野が広がっています。島内には約3億年前の地層が残っています。　

　佐渡で人が暮らし始めたのは約8000年前のことで、縄文時代草創期の遺跡が確認されています。また、弥生時代には水田耕作を目的に国中平野での開発が進み、佐渡の赤玉石や碧玉から装飾品を製造する玉作集落などが成立しました。

　奈良時代から平安時代かけては「佐渡一国」として国府や国分寺が置かれ、京からつながる北陸道の終点として、北の国境の要衝にも位置付けられました。

　時代が下ると佐渡は鎌倉幕府の支配下に置かれ、相模国から本間氏が入国し全島に支配を広げていきました。また、この頃には順徳上皇をはじめ、日蓮、日野資朝、世阿弥等が配流となり、書状や謡本に佐渡での足跡を残しています。

　江戸時代に入ると、日本最大の金銀山を有した佐渡は260年余りにわたって幕府の財政を支え、さらには西回り航路の寄港地として国家経済の一翼をも担いました。また、文化の面においては、人の交流によって伝播した様々な風習や芸能が島の各地へと伝えられ、金銀山や海運による経済力などを背景に島の各地で伝承されてきました。

　このページでは、こうした佐渡の貴重な文化財をご紹介します。

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