ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > くらしの情報 > 景観・屋外広告物・都市計画 > > 附属機関・懇談会 > 佐渡市景観審議会(令和5年度第1回)の議事録など
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 行政運営 > 附属機関・懇談会 > 附属機関・懇談会 > 佐渡市景観審議会(令和5年度第1回)の議事録など

本文

佐渡市景観審議会(令和5年度第1回)の議事録など

11 住み続けられるまちづくりを15 陸の豊かさも守ろう
記事ID:0051245 更新日:2023年7月1日更新 印刷ページ表示

本ページの目次

日時・場所・出席者

日時

  2023年5月30日(火曜日)、10時〜11時20分

場所

  金井コミュニティーセンター 2階大会議室

出席者

佐渡市景観審議委員

 会長
  • 高橋 保(有識者)
 副会長
  • 長谷川 英夫(有識者)
 委員
  • 三浦 正道(市民団体)
  • 本間 友子(一般市民)
  • 山本 尚代(一般市民)
  • 末武 加奈恵(一般市民)
  • 計良 ミハル(一般市民)
  • 濱田 嘉夫(有識者)
  • 金子 真弓(有識者)
 欠席者
  • 近藤委員
  • 武田委員
  • 中野委員
  • 武井委員
  • 斉藤委員

 佐渡市役所

  • 建築住宅課職員 3名
  • 世界遺産推進課職員 3名

                   計15名

審議会次第

   1.  開会

     2.  議事

            (1) 佐渡市景観計画 特別区域の変更について

     3.  その他

     4.  閉会

議事録

事務局 それでは、議事に移らせていただきます。本日、ご出席いただいております委員は14名中9名でございます。規則で定めるとおり、過半数に達しておりますので本審議会は成立となります。なお、景観条例施行規則第37条により会長が議長を務めることとなりますので、以降議事進行につきましては高橋様お願いします。

会 長 それでは早速ですが議事の佐渡市景観計画特別区域の変更についての説明をお願いします。

事務局  【(1)佐渡市景観計画 特別区域の変更について】説明

会 長 今ほどの説明を受けましたが、何かご質問、ご意見などありましたらお願いします。

委 員 笹川周辺区域(下流域)で高さを12mから15mへ変更したのはどのような理由か。

事務局 周辺が山林であることを含めましてそこまで高さ制限を厳しくする必要が無いとの判断です。

委 員 既存のものがこれくらいの高さということからなのか。

事務局 既存のものの高さを現場で目視してないのですが、概ねこの範囲、基準を満たしたものが海岸区域であるという認識です。

委 員 先ほどの冒頭の説明で水路にかかわる区域を上流、中流、下流と呼び方を変えるという説明があったと思うのですが、この別紙1-1を見るとピンクが元々の笹川集落、要は民家があるような位置で水色とオレンジの位置を上流とし、その時に上の図で言うピンクの笹川集落の下流にあたるオレンジの部分が下流という区域になるという話ですね。

事務局 はい。

委 員 先ずこの下流という区域の建物は想定する範囲で言うと西三川ゴールドパークとか酒屋さんあたりのことを指すのかなと思うのですが、いままででその部分の高さが資料3-3のように12mという高さ制限があったのに、下流区域という大きなエリアになったことで建物の高さが今後15mになっても良いということなんですか。景観というとどんどん厳しくなっていくようなイメージがあるのに、なぜ高さの条件が12mから15mに変わるような緩和の方向なのか。正直、観光の目で見ると西三川ゴールドパークの入り口へ15mの建物を建てても良いとの解釈かと私は思います。高さが高くなっても良いのかということ。西三川ゴールドパークの隣に15mの高さの商業施設を造ってもいいという認識なんでしょうか。

事務局 15mに代わるのは工作物のことです。建築物は厳しくなりますが工作物A(煙突等)は緩和となります。工作物の区分については資料に記載がありますのでご覧ください。

委 員 電柱とか電気とかライフライン的なものについての緩和はされるが建物についてはきちんとやろうという厳しめの方向に変わったということか。現在は最高の高さが10mとあったのが最高が13mになる。

委 員 緩和される部分と厳しくなった部分の理由はどういうことなのかということです。

事務局 今回の件については、該当するエリアは山林、農地、海岸区域まで北上しておりまして運用上これまで支障は無かったためそのままの基準で運用することで景観上問題無いと考えております。

委 員 基準を緩くする必要性があるのかと、その地域に対して工作物の基準を現状より緩くして困らないのか。

事務局 これまでの過去の運用実績を見ますと、他の景観条例を運用している市町村より規制を厳しめに策定したと伺っております。集落、佐渡全体にも言えますが過疎などが進んでおりますので規制が強すぎるのも定住につながらないという恐れがあるかなというところで、現行と同じ規制内容としました。現状、変更の届出等を見ますと相川の方が開発が多く年間20件ほど提出されている状況ですが、西三川特別区域においては年間1件あるかないかという状況です。今回の変更内容で運用していく中で今後開発が多くなっていくような傾向となればまた見直しが必要になるとは思います。現状を見て特段大きな支障が生じる要素は少ないと見込めるためこの内容で運用したいと考えます。

会 長 今の説明でよろしいですか。今回の変更についてはそんなに深い内容のものではないですね。ほかに何か質問はありますか。

委 員 ちょっとお聞きしたいことがあります。私は景観アドバイザーを担っており、佐渡市から景観審査の資料が来ていろいろ審査をしているのですが、佐渡市景観計画における色彩の表記について色相、彩度、明度の順で記載されているがそれは何か決まりがあってそうしているのですか。一般的な表記と順番が逆になって読みにくいのでマンセル値の表示通りにしてほしいが、どうなんだろうか。

事務局 景観計画の表示は、色相、彩度、明度の順になっています。

委 員 一般的には色相、明度、彩度。読むときにこんがらがります、何か決まりがあるのですか。

事務局 作成の時の議論の有無も把握しておかなければなりません。この計画も随分と長いこと年月が経っており、計画によりますと一定の期間で見直しを検討するよう記載されております。私どもとしても課題として受け止めますので次回見直しをする際には今のご意見の反映を検討させてください。

委 員 その件を含めると今回はかなり変わりますね、新たに全面的に修正しますか。

事務局 今回は色彩標記は見送り、部分的な変更ですので差し込み修正を考えております。

会 長 それについては事務局で検討してください。

事務局 はい。

会 長 他に何かありますか。意見がなければ承認とします。

全 員 はい。

事務局 ありがとうございます。

会 長 委員の皆さんとは久方ぶりに会うので、他に何かあればご意見をどうぞ。

委 員 最近携帯がどこでも使えるようになっている。しかしちょっと辺りを見ますと携帯の電波塔が目につき景観に本当にいいのかどうかと気になっている。私が日頃目にする姫崎灯台の近くでは灯台より電波塔が目立っている。便利であることは良いのかもしれませんが、観光という観点からみるといかがなものかと思っている。

事務局 電波塔、基地局は定期的に届出があり、先ずは設置してよい場所かどうかということから協議します。しかし、その設置希望場所も限定的で、例えばトンネル内に電波を射出したいのでこの位置でしか検討できないなどの条件もあります。景観の考えを伝える際に、周囲に植樹する、容易に望見できない位置への設置を依頼する。また現地写真を入手し基地局やアンテナの背景が海や空であればセルリアンブルーを、森林なら背景に溶けこむダークブラウンを業者様にお示して協力してもらうようお願いしております。主に景観だけでなく関係部局との協議も十分に必要となります。昨今、携帯基地局から発射する電波の種類が3Gから4G、5Gと周波数が高くなり基地局サイズも小型化していると聞きます。小型化によって基地局の設置申請が増えて来て審査が大変であってもきちんと基準の中で判断し、お断りしなければならない案件についてはきちんと対応したいと考えています。なお、過去に景観審議会で協議があったそうで、電波塔であれば市の判断でとなったそうです。ご理解いただきたいと考えております。

委 員 便利なものに慣れてくると、以前は携帯が通じればいいやと思っていたが、最近はやはり通るたび観光の島でやっていくのにあれは邪魔だなと感じている。

会 長 条例を策定するときに過去に一度、景観審議委員が電波塔を見て歩いたことがある。そのときに問題になったのは、大きい電波塔は目立つがエリアを広くカバーできる。しかしそれが景観にどうかといえば相応しくないということになる。では小さい小型基地局はどうかというと、数が多くなるなどの問題も出てくる。すると電柱を地中化しようとか、それはどうかというような話に発展してくる。どちらを優先するかといえばその時々で判断をしていくことしかないのではないかと私は思うわけです。当初、景観条例を作った時に比べると、現在は屋外広告物については、かなり違ってきている。車にラッピングするのはだめだったが今やラッピングをたくさんやって世界遺産を宣伝するバスも走っている。当時は県の屋外広告物条例がそういう規制をしていたが今はそういうことはない。時代によって多少変わっていくのはやむを得ないのかなと思います。携帯基地局の話に戻りますが、色については推奨色の提案をしていくのは当然でありますが、基地局の設置申請については今後問題になるかもしれません。

委 員 電波塔も気になりますが、街灯についても景観条例が厳しくなったり、緩和されたりしていくのでしょうか。相川地区において発展と共に商業施設が入ってきた、加えて街灯も増えてきた。直接的に建物がどうこうというのではないですが、施設から漏れる光が景観上影響するのではないかと考えております。

会 長 照明については景観上何か規制があるのだろうか。

事務局 ありません。

会 長 無いでしょうね。ところで平泉はライトを上に向けることを禁止している。結果、夜間のライトアップなども認められない。そういう問題も事によっては考えなければいけない。

委 員 観光の方面から言いますと、2021年に国際的な観光地づくりを目指す申請をして、佐渡は世界の観光地トップ100に選ばれた。毎年更新するのですが、翌年の申請でいくつかクリア出来なかった内容がありました。1つは船を走らせるもしくは自動車を運転するときの排ガス、加えて光害の課題がクリア出来ず、再申請できずに1年度でトップ100の肩書きは終わってしまった。間接的なところでは生態系に対する影響や持続可能な地域づくりというところで光が与える影響と共に景観も含むと思うのですが、将来的に佐渡市のイコモス関係や環境汚染の問題も含めて考えても良いのかなと思います。

事務局 防犯上も街灯は必要と考えます。地域では明るい方がありがたいという声もありまして、どちらを取るということでもないのですが安全も大切です。
具体的に伺いたいのですが、今の明かりのどのような部分が弊害になっておられるのですか。

委 員 機能として必要な明かりの量は良いのですが、例えばそれ以上に放たれる明かりで夜空の星が見えなくなってしまう。5年くらい前でしょうか、当時の市長が観光客に、「地元のお母さんは『街灯も無く恥ずかしい』と言っている。」と伝えた時に観光客は「自分の影が月影で見られる観光地は他には無かった」と言ったそうです。
暗さによって佐渡の美しさに気づいた。機能として必要な部分は残しつつも過剰に放たれる光は、ある程度規制して佐渡の景観を含む美しさを守る必要があるのではないか、延いては生態系への影響も抑えていけると考えます。

事務局 佐渡市では生活道路の防犯灯は熱を持たないLEDに更新しています。相川地区ではLEDのデメリットであるグレアを防止するカバーを設けて、昼光色の暖かみのある色とするといった実績もあるので、今後考えていかければいけないと意識して取り組んでいます。

委 員 景観アドバイザーを務めていますが、「高さが9mを超える建築物が実際はたくさんありますよね。」と言われると認めざるを得ない。良いか悪いかと言えば悪いわけでして、そういった面も含めケースバイケースの対応をしてくれと言うことですか。

事務局 アドバイスを頂きながら最後は市が判断しておりますが、個別の案件についてはそれぞれの内容で判断しております。緩い規制ではないかとイメージを持たれておられるかと思いますが、景観法については罰則規定もありますので必要であればきちんと対応していきます。

委 員 色彩に関しては微妙なものもあり1ランク2ランクの違いは分かりにくいと思いますが、高さについては図面を見れば明確である。

会 長 色については初めのころは敏感に反応していたわけですが、大手が屋外広告物を設置するときは会社の方針のもとに作ったものを設置していました。その後、景観条例の指導によって、例えば清涼飲料水メーカーの赤い自販機、同じくブルーの自販機も少なくなった。ガソリンスタンドの色も変わってきている。急激にはできないかも知れないが、模範例を出していき逆に違反している人が恥ずかしいような雰囲気を作っていくことが大事だと当時述べた記憶があります。出来ることなら高さの制限についても「基準をオーバーすることは駄目なんだ。」というような醸成された雰囲気であって欲しいと思います。

委 員 また、図面がポンと出てきて突然の申請があり、右か左かはっきりしろというのは困るわけです。事前協議をしっかりすべきと考えます。

会 長 相談に来ないと把握できない。屋外広告物は一気にやって作業が終わってしまうこともある。特に島外の会社に多いようだが、届出が必要なことを知らない業者もあるかも知れない。

事務局 屋外広告物は登録制度なので、県内で登録した業者については指導しています。県内の他地域より佐渡市は規制が厳しいという事情がありますが、事前協議が必要だと言うことを周知していきます。

委 員 建設業を営んでおり、お客様宅の屋根・外壁を改修する仕事をしておりますが、申請者であるお客様が外壁を水色にしたいという場合、書類を作成して提出する仲介の仕事をしているわけです。しかし一般の方がこの景観計画の基準を読んだだけでマンセル値や材質と言われて分かるものでしょうか。「水色は許可できない」という佐渡市の回答をお客様に伝えなければならない仕事だと理解していますが、もう少しわかりやすい資料は無いのでしょうか。私も子供を育てた身ですが「食育」は学校で子供のころから教わっているわけです。スーパーに行くと「地産地消だね」と理解しているのです。景観についてもわかりやすい、理解しやすい資料が必要ではないでしょうか。届出書を受け取り、申請者の電話番号も記載されているわけですから、「先ほど〇〇さんが持ってきた届出の内容について、もう少し詳しく教えていただけませんか」と、必要であれば理解しやすい資料を持って説明に行くような、行政も住民に寄り添った取り組みをして欲しい。建築組合という業界ではいろいろな人々が努力しています。わかりやすく住民にアピールして佐渡の世界遺産への理解も深めていって欲しいです。先ほどの電波塔についても、携帯電話のアンテナがこげ茶色なのは景観計画をもとに皆で佐渡を良くしていこうと取り組んでいることをもう少し解りやすく住民にアピールしてくれたり、上手に説明できるパンフレットなどを用意していただきたい。そうすればお客様との中間に入っている私たちが上手にやり取りできると日々感じているのでよろしくお願いしたいと思います。

会 長 学校の先生にもお願いしましょうか。

委 員 そうですね。それと、本当に書類が分かりにくいです。70~80歳のおばあちゃんにマンセルと言ってもわからないです。観光のパンフレットはとてもわかりやすく、きれいなものが沢山あります。

事務局 貴重なご意見ありがとうございます。

委 員 今日は皆さんの意見を聞いて勉強になりました。西三川以外の話をしてはいけないと思っていた。屋外広告物について、これから世界遺産になるに向けて、韓国語や英語、各国の言語のものが出るかも知れない。恥ずかしくないような佐渡の西三川、金山全体の事を考えていきたいと思いました。

会 長 あと、どなたか意見ありますか。無ければこのあたりで締めてよいですか。いろいろご審議ありがとうございました。

事務局 以上を持ちまして、令和5年度第1回佐渡市景観審議会を閉会させていただきます。


4  閉 会(11時20分)

 


附属機関・懇談会一覧
開催状況一覧