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佐渡市では、平成20年に佐渡市有害鳥獣被害対策協議会を設立し、鳥獣被害防止対策の取り組みを行っています。
鳥獣被害防止特別措置法に基づき策定した「佐渡市鳥獣被害防止計画」を令和6年に改訂しましたので公表します。
佐渡市鳥獣被害防止計画(R6~R8) [PDFファイル/446KB]
新潟県広域鳥獣被害防止計画 [PDFファイル/215KB]
2024年7月 改定(計画年度:令和6年度〜令和8年度)
本ページの目次
新潟県 佐渡市
令和6年度〜令和8年度
カラス、タヌキ、テン、ヒヨドリ
鳥獣の種類 | 被害の現状 | |
---|---|---|
品目 | 被害数値 | |
カラス | 水稲 | 85万円、0.7ヘクタール |
果樹 | 350万円、0.9ヘクタール | |
野菜 | 65万円、0.2ヘクタール | |
小計 | 500万円、1.8ヘクタール | |
タヌキ | 水稲 | 115万円、0.9ヘクタール |
果樹 | 145万円、0.4ヘクタール | |
野菜 | 125万円、0.4ヘクタール | |
小計 | 385万円、1.7ヘクタール | |
テン | 果樹 | 15万円、0.4ヘクタール |
野菜 | 5万円、0.1ヘクタール | |
小計 | 20万円、0.5ヘクタール | |
ヒヨドリ | 果樹 | 21万円、0.05ヘクタール |
小計 | 21万円、0.05ヘクタール | |
合計 | 926万円、4.05ヘクタール |
島内全域に生息しており、主に収穫期の果樹を中心に、定植期の稲、収穫期の野菜に被害が出ている。
島内全域に生息しており、収穫期の果樹、野菜を中心に、水田畦塗り後の踏み壊しや、水稲定植後の踏み荒らし、漁業関連施設に被害が出ている。
島内全域に生息しており、収穫期の果樹、野菜に被害が出ている。
島内全域に生息しており、主に収穫期の野菜、果樹を中心に被害が出ている。
指標 | 種類 | 現状値(令和5年度) | 目標値(令和8年度) |
---|---|---|---|
被害金額 | カラス | 500万円 | 440万円 |
タヌキ | 385万円 | 340万円 | |
テン | 20万円 | 18万円 | |
ヒヨドリ | 21万円 | 18万円 | |
合計 | 926万円 | 816万円 | |
被害面積 | カラス | 1.8ヘクタール | 1.6ヘクタール |
タヌキ | 1.7ヘクタール | 1.5ヘクタール | |
テン | 0.5ヘクタール | 0.4ヘクタール | |
ヒヨドリ | 0.05ヘクタール | 0.04ヘクタール | |
合計 | 4.05ヘクタール | 3.54ヘクタール |
令和5年度は、タヌキを中心に個体が多く、大きな被害実績となった。
カラス、タヌキによる農作物への被害は、依然として発生しており、地域にとって被害による農業収入の減少や耕作意欲の衰退が深刻な問題となっている。近年はテンによる被害報告が増加している。また、ヒヨドリによる被害は現状として多くはないが、報告されていないものもある。
佐渡南部地域におけるルレクチェへのカラス被害は依然発生しており、予察などにより被害の情報収集に努め、関係機関と対策を検討する。
タヌキについては、疥癬症の拡大により個体数が減少し農業被害も抑制されていたものの、再び個体数が増加している。
関係機関と連携し、地域からの被害状況を正確かつ迅速に把握し、被害発生から捕獲までの期間短縮に努める。また、有害鳥獣の個体数調査を実施し、個体数を把握するとともに調査結果に基づき必要な措置を講ずる。
捕獲については、従来どおり新潟県猟友会佐渡支部と連携し、年間を通じて捕獲を行う。また、免許取得費用助成等により猟友会会員の確保を図り、一般社団法人新潟県猟友会が新潟市西蒲区福井で整備した「新潟県猟友会大口径ライフル射撃場」において、大型獣の捕獲に有効な大口径ライフル銃やスラッグ弾の使用者の確保及び捕獲技術の向上を推進する。
市やJAの広報誌や回覧板等で農家自身が簡単に対応出来る自己防衛策の方法を周知し、農家自ら被害対策を講じる意識を醸成する。
カラス対策としては、令和2年度に作成したDVDの貸出等で生態や対策の知識共有を行い、自己防衛策を積極的に周知し、地域や組合を挙げて自主的な追い払い体制を構築できるように促す。
タヌキ・テン対策としては、農地周辺の藪や下草を定期的に刈り、隠れ場所を無くすことや、タヌキが好む果樹や野菜類を農地に放置せずに寄せ付けないような周辺の環境整備、農地の管理を徹底する。
ヒヨドリは、銃器等による捕獲が困難なため、捕獲の他に防鳥網の設置等を推進する。
更にはJAや猟友会等からの被害状況の聞き取りを強化し、詳細な情報の収集により効果的な対策の実施が可能となるよう、連携を強化していき、捕獲が必要な場合においても速やかに実施できるように関係機関と情報共有や連携強化を合わせて行う。
構成機関等の名称と役割は次のとおり。
佐渡市農林水産部農業政策課 | 被害状況の把握 捕獲等申請 被害防止対策指導等 |
---|---|
佐渡市市民生活部生活環境課 | 捕獲等許可 保護の観点からの指導 |
佐渡地域振興局健康福祉環境部環境センター |
狩猟 |
新潟県猟友会佐渡支部 | 捕獲作業の実施 被害状況の把握 被害防止の啓発 |
新潟県鳥獣保護管理員 | 鳥獣保護の観点からの助言 鳥獣の個体数の把握 情報提供 |
新潟県農業共済組合佐渡支所 | 被害状況の把握 被害防止対策指導 |
佐渡農業協同組合 | 被害状況の把握 被害防止対策指導 |
学識経験者 | 指導助言 |
被害報告及び捕獲実績から推定個体数を、カラスを5,000羽、タヌキを7,000頭とする。
カラスは、依然として農作物の被害があること、及び近年の捕獲実績を踏まえ、年200羽程度の捕獲を目指す。(令和4年度捕獲実績:33羽、令和5年度捕獲実績:37羽)
タヌキは、依然として農作物の被害があること、及び近年の捕獲実績を踏まえ、年1,000頭程度の捕獲を目指す。(令和4年度捕獲実績:819頭、令和5年度捕獲実績:1,062頭)
テンは近年被害報告が増加しているが推定個体数は不明であることと捕獲が困難なため数値設定はしない。
ヒヨドリは、捕獲が困難であるため数値設定はしない。
令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 | |
---|---|---|---|
カラス | 200羽 | 200羽 | 200羽 |
タヌキ | 1,000頭 | 1,000頭 | 1,000頭 |
テン | 設定しない | 設定しない | 設定しない |
ヒヨドリ | 設定しない | 設定しない | 設定しない |
銃器による捕獲(4月〜3月)市内全域(狩猟期間は狩猟可能区域)
ワナによる捕獲(4月〜3月)市内全域(狩猟期間は狩猟可能区域)
ワナによる捕獲(4月~3月)市内全域(狩猟期間は狩猟可能区域)
銃器による捕獲(4月〜3月)市内全域(狩猟期間は狩猟可能区域)
捕獲したカラス、タヌキ等は市内のクリーンセンターにて焼却する。
年度 | 対象鳥獣 | 取り組み内容 |
---|---|---|
R6年度 |
カラス |
新潟県猟友会佐渡支部と連携し、会員による定期的な巡回を実施するとともに、集落から被害等の情報があれば速やかに協議会で捕獲について協議し、有害鳥獣捕獲の実施を判断する。 |
R7年度 |
カラス |
新潟県猟友会佐渡支部と連携し、会員による定期的な巡回を実施するとともに、集落から被害等の情報があれば速やかに協議会で捕獲について協議し、有害鳥獣捕獲の実施を判断する。 狩猟期間は、狩猟可能区域においてカラス、タヌキ、テン、ヒヨドリの捕獲を実施する。 |
R8年度 | カラス タヌキ テン ヒヨドリ |
新潟県猟友会佐渡支部と連携し、会員による定期的な巡回を実施するとともに、集落から被害等の情報があれば速やかに協議会で捕獲について協議し、有害鳥獣捕獲の実施を判断する。 狩猟期間は、狩猟可能区域においてカラス、タヌキ、テン、ヒヨドリの捕獲を実施する。 |
各農家、地域住民に対して、被害防止対策(農作物等の適正管理)の普及啓発を実施する。(広報等で呼びかけ)
果樹農家に対し、予察によるカラス被害の兆候を観察し、農家自身が対応できるよう自己防衛策を周知する。
各農家、地域住民に対して、被害防止対策(農作物等の適正管理)の普及啓発を実施する。(広報等で呼びかけ)
果樹農家に対し、予察によるカラス被害の兆候を観察し、農家自身が対応できるよう自己防衛策を周知する。
各農家、地域住民に対して、被害防止対策(農作物等の適正管理)の普及啓発を実施する。(広報等で呼びかけ)
果樹農家に対し、予察によるカラス被害の兆候を観察し、農家自身が対応できるよう自己防衛策を周知する。