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指定種別(員数) | 建造物(1棟) |
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指定年月日 | 昭和56年3月27日 |
所在地 | 佐渡市浜河内 |
所有者または管理者 | 個人蔵 |
この建物は江戸時代に当地の名主を務め、広大な敷地を有した菊地家が代々受け継いできた住宅の主屋にあたるもので、建物の大きさは桁行18.3メートル、梁間9.1メートル、屋根は寄棟造、茅葺である。棟札により建築年代は、文政8年(1825)であることが判明している。
敷地内の建物配置は、指定の主屋が南に面し、西側に納屋、南西に蔵と便所が並び、東側は水田となっている。主屋の前には池が配してあり、山を背にした住宅には山村民家らしい落ち着いた趣が感じられる。また、内部は佐渡の農家の一般的な間取で、「オイエ(居間)」を中心にして下手に「ダイドコロ(表側に土間)」、上手に「ザシキ(表側は小座敷)」、居間の奥に「ナンド」を配してある。
菊地家住宅は建築年代が判明している民家としては佐渡最古と考えられている。