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佐渡市指定 有形文化財:真輪寺一石五輪塔

記事ID:0004940 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

真輪寺一石五輪塔(しんりんじいっせきごりんとう)

真輪寺一石五輪塔の画像

指定種別(員数) 建造物(1基)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市真野
所有者または管理者 真野宮

真野川の河川改修工事中に川の中から出土し、現在は真野宮の境内に置かれている。塔は高さ約1.4メートル、一石で作られており、上部が一部欠損しているものの、「元享二年(1322)三月二十六日」の日付が彫られていることが確認できる。

かつて真野集落の川のほとりには多数の寺院があり、その周辺は山号を真野山と称していた。そこは山伏の活躍の地であり、経塚山修験の本拠地として国分寺末真輪寺及びその12坊があったとされるが、明治元年(1868)の神仏分離令により、真輪寺は同年12月に廃寺となって神社となり、「真野宮」に改称している。なお、祭神は承久3年(1221)に佐渡に配流され、仁治3年(1242)に崩御された順徳上皇である。

指定の石塔は、真輪寺が天台宗系の修験(山伏)場として全盛の頃に製作されたものと推定されており、佐渡に現存する記銘のある石塔としては最古のものであり、史料として貴重である。