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佐渡市指定 有形文化財:熊野神社秋葉山石塔

記事ID:0004950 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

熊野神社秋葉山石塔(くまのじんじゃあきばさんせきとう)

熊野神社秋葉山石塔の画像

指定種別(員数) 建造物(1基)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市新穂青木(熊野神社)
所有者または管理者 新穂青木区、熊野神社

新穂青木の熊野神社境内に築造されている。この石塔は、台石を除いた高さ290cm、幅150cm、厚さ60cm、中央の掘り込みが高さ222cm、幅87cmを誇り、島内最大の石塔と目される。

また、この石塔に刻まれた雄渾闊達な筆致の文字は、小木の蓮華峰寺住職官本道本(後に江戸浅草の大護院住職となった権僧正)の書が基にされており、「龝葉大権現」の「秋」の漢字に古い「龝」の文字を用いている点に特徴がある。

室町時代以降、山伏によって全国に広まったとされる鎮火・防火の神である秋葉山信仰は、佐渡でも広がりを見せ、江戸時代後期に火事が頻発した際に各地で盛んに秋葉山石塔が建てられた。この石塔も江戸時代後期の弘化4年(1847)の制作であり、石工は不詳であるものの、その銘の彫りの深さや精巧さから推して、当時の名工によるものと思われる。

制作当時は毎年9月18日に夜祭りが催され、境内では盛大な夜相撲が行われ、拝殿内では説経人形芝居も興行されるなど、地区内外から大勢の観客が訪れれ、石塔を囲んで大いに賑わったものと思われる。