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佐渡市指定 有形文化財:旧相川裁判所

記事ID:0004951 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

旧相川裁判所(きゅうあいかわさいばんしょ)

旧相川裁判所の画像

指定種別(員数) 建造物(1棟)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市相川米屋町
所有者または管理者 佐渡市世界遺産推進課

佐渡では長らく、佐渡奉行所で一部の公事を取り扱っていたが、明治9年(1876)に設置された新潟地方裁判所第5支所が佐渡初の司法官署として、民事・刑事の両事務を取り扱うことになった。この旧裁判所の建物は、明治21年に建築されたもので、当時は堀をはさんで佐渡奉行所の建物と相対し、その偉容を誇っていた。

裁判所は越後府、新潟府、佐渡県、相川県と時代の推移とともに内部機構に多くの改革変遷があり、昭和44年(1969)には裁判業務全般が旧佐和田町に移管されたが、建物はほぼ当時の状態のまま残された。また、昭和の戦前までは、玄関破風の下に十六菊の紋章が掲げられていたが、この紋章は相川でもこの裁判所と御料局佐渡支庁(国記念物、現相川郷土博物館)だけが許されたものであった。

この建物は現在、佐渡版画村美術館として使用されており、広い庭に残された老松と見事な煉瓦塀とともに、今なお明治・大正・昭和の相川の歴史を静かに物語っている。