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国登録 有形文化財:喜八屋旅館

記事ID:0004958 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

国登録 有形文化財

喜八屋旅館(きはちやりょかん)

登録種別(員数) 建造物(3棟)
登録年月日 平成18年8月3日
所在地 佐渡市小木町
所有者または管理者 喜八屋旅館

喜八屋は、江戸時代に廻船業を営んだ「和泉屋」を前身とし、小木港開港時には問屋五人衆に数えられていた。明治37年(1904)の小木大火後、建物は旅館として再建され、同39年5月に旅館業を開始した

旧館は木造5階建、3階以上は増築であるが、旧正面の形式を残す。別館は海の眺望を重視した3階建。石蔵は大谷石の石造2階建で、RC造陸屋根とする。

国登録 有形文化財

喜八屋旅館旧館(きはちやりょかんきゅうかん)

喜八屋旅館旧館の画像

登録種別(員数) 建造物(1棟)
登録年月日 平成18年8月3日
所在地 佐渡市小木町
所有者または管理者 喜八屋旅館

喜八屋は前身を「和泉屋」といい、小木港開港時に問屋五人衆に数えられた。江戸時代より廻船問屋を営んできたが、明治37(1904)年の小木大火後、旅館として建物を再建し、同39年5月に旅館業へ転身した。

創業時の旅館は、旧館と呼ばれ、小木港と海岸線に平行して通る国道に西面して建つ。当初は木造2階建、切妻造、石置板葺屋根、2階を出梁でせり出した町屋風の建物であったが、昭和3年(1928)に2階屋根上を増築して桁行12.1メートル、梁間9.1メートル、木造5階建、寄棟造、鉄板葺とし、2階に旧正面のせり出しを残した。

内部は増設の4・5階に各2部屋があり、縁側を廻して展望の良い客室とし、3階は4・5階への通路にあて、大部分は2階建当時の小屋組である。1・2階も客室であるが、この内1階は囲炉裏のある吹き抜けの居間で、広々とし、4・5階の客室とともに当旅館の見どころとなっていた。

国登録 有形文化財

喜八屋旅館別館(裏3階)(きはちやりょかんべっかん(うらさんかい))

喜八屋旅館別館(裏3階)の画像

登録種別(員数) 建造物(1棟)
登録年月日 平成18年8月3日
所在地 佐渡市小木町
所有者または管理者 喜八屋旅館

旧館の背後(東裏)に建つ別館である。昭和3年(1928)に旧館が改築される以前からあった建物で、大正末年頃の建築とみられている。桁行8.2メートル、梁間4.5メートルの規模で、木造3階建、寄棟造平入、鉄板葺とし、1階を物置、2階を新館への通路等とし、3階を客室2間とする。東側の海の眺望を重視して建てられ、東北に接する石蔵の屋上をバルコニーと称するなど、眺望を確保しようとする当時の旅館の姿を知ることができる。

国登録 有形文化財

喜八屋旅館石蔵(きはちやりょかんいしぐら)

喜八屋旅館石蔵の画像

登録種別(員数) 建造物(1棟)
登録年月日 平成18年8月3日
所在地 佐渡市小木町
所有者または管理者 喜八屋旅館

別館の北東に位置する。桁行2間半、梁間2間半の規模で、石造2階建、RC造の陸屋根とし、外壁は大谷石を積み、破れ目地を見せる。建築年代は裏3階と同時期、大正末年頃とみられる。食器等の蔵であるが、当初は海に面して眺望に優れていたため、屋裏3階(別館)の客室に接する屋上をバルコニーとして利用していた。