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国登録 有形文化財:旧相川拘置支所

記事ID:0004959 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

国登録 有形文化財

旧相川拘置支所(きゅうあいかわこうちししょ)

登録種別(員数) 建造物(3棟1基)
登録年月日 平成18年10月18日
所在地 佐渡市相川新五郎町
所有者または管理者 佐渡市

昭和29年(1954)に新潟刑務所相川拘置支所として開設された。昭和44年に裁判所・検察庁の新庁舎が佐和田地区中原に完成したが、拘置所と裁判所は相川に据え置かれ、拘置所施設として同47年まで使用された

事務所棟は、内部に接見室・調室等を配する木造平屋建。炊事・倉庫棟はL字形平面の質素なつくりで、居房棟は開口部に鉄格子を嵌め込み、門及び塀は丈の高いつくりが特徴的である。いずれもモルタル塗仕上げとなっている。

国登録 有形文化財

旧相川拘置支所事務所棟(きゅうあいかわこうちししょじむしょとう)

旧相川拘置支所事務所棟の画像

登録種別(員数) 建造物(1棟)
登録年月日 平成18年10月18日
所在地 佐渡市相川新五郎町
所有者または管理者 佐渡市

敷地の北東寄りに門を正面にして建ち、東側の廊下より炊事・倉庫棟に接続する。昭和29年(1954)に建築され、桁行13メートル、梁間9メートル、木造平屋建、寄棟造平入、桟瓦葺で、小屋組は木造トラスとし、外壁は軒裏までモルタル塗りとしてある。

内部は玄関より西側に接見室、待合室、調室、領置室などを配して拘置者に直接関わる事務に用い、床はモルタル塗りの土間となっている。玄関より東側は事務室、支所長室、当直室、庁使室、湯沸室などを配して拘置所の運営に用いられ、床は炊事場を除いて板張りもしくは畳敷となっている。

拘置所らしい簡素な外観で、地域の歴史の一端も留めた貴重な建物である。

国登録 有形文化財

旧相川拘置支所炊事・倉庫棟(きゅうあいかわこうちししょすいじ・そうことう)

旧相川拘置支所炊事・倉庫棟の画像

登録種別(員数) 建造物(1棟)
登録年月日 平成18年10月18日
所在地 佐渡市相川新五郎町
所有者または管理者 佐渡市

事務所棟の西側に廊下を介して接続し、南側は鉄格子戸を介して居房棟を接続し、棟全体は矩折形状(L字)の平面をなしている。桁行10メートル、梁間8メートル、木造平屋建、切妻造、桟瓦葺で、廊下部分は上屋の葺き下ろし、小屋組は木造和小屋組とする。内部は廊下の北側に食料などの倉庫が配され、西側には炊事場と人造石塗りの浴場を設ける。外壁は軒裏までモルタルで塗り込めた質素なつくりである。

国登録 有形文化財

旧相川拘置支所居房棟(きゅうあいかわこうちししょきょぼうとう)

旧相川拘置支所居房棟の画像

登録種別(員数) 建造物(1棟)
登録年月日 平成18年10月18日
所在地 佐渡市相川新五郎町
所有者または管理者 佐渡市

炊事・倉庫棟の南側に鉄格子戸を介して接続する。桁行14.5メートル、梁間9メートル、木造平屋建、切妻造、桟瓦葺で、小屋組は木造洋小屋組とし、屋根には中央やや南寄りに採光用の小屋根を設けてある。

中廊下の東西両側に大小様々な10室が配され、南側の6室は間口1間、奥行1間半の独居房、北側の4室は間口2間半、奥行1間半の規模で、北西隅の部屋を医療室、残る3室が雑居房である。

廊下はモルタル塗りの土間とし、居房は畳敷き、医療室は板張り、天井はすべて漆喰塗りとしてある。内外とも開口部に鉄格子をはめ込むなど拘置所居房施設の特徴を残し、地域の歴史の一端も留めた貴重な建物である。

国登録 有形文化財

旧相川拘置支所門及び塀(きゅうあいかわこうちししょもんおよびへい)

旧相川拘置支所門及び塀の画像

登録種別(員数) 建造物(1基)
登録年月日 平成18年10月18日
所在地 佐渡市相川新五郎町
所有者または管理者 佐渡市

門は事務所棟の正面に位置し、間口2メートル、高さ5メートル、鉄筋コンクリート造で左右に門柱を立て、高さを両袖の塀よりも多少高くし、鉄格子戸を設けて威厳を見せている。

塀は門の両袖より延び、鉄筋コンクリート造で高さがあり、東側に鉄扉を備える。かつては拘置所の敷地南北約35メートル、東西約40メートルの四周を囲んでいたが、現在は東面北側の一部と西側の大部分を欠き、南北に二分されている。

いずれも敷地の内外を隔てて拘置者の逃亡を防ぐなど、拘置所にとって必要不可欠な機能を有し、地域の歴史の一端を留めた貴重な建物である。