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指定種別(員数) | 絵画(9幅) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市市野沢 |
所有者または管理者 | 実相寺 |
「普門品註画」とは、法華経「観世音菩薩普門品(妙法蓮華経)」の第八之巻の経文の内容を文字と絵で説明したものである。
この註画は、絵師の狩野胖幽(はんゆう)により、文は楷書、絵は人物全員が繊細な筆法で描かれている。胖幽は延宝2年(1674)に佐渡に流されて以来数多くの作品を残しているが、註画形式の作画は他に例がない。
また、箱書には中央に「奉納普門品註画九幅 狩野胖幽守則筆」、右上段には父と母の戒名と没年、その下に「為追善菩提」、さらに下に「施主 孝子狩野一角守美 表具箱共納之」とあり、左下に「元文四巳未歳二月彼岸時正之日」とある。文中の「一角」とは胖幽の四男のことであり、「父胖幽と母の追善のため、元文4年(1739)の春の彼岸の際に、息子の一角が施主となって普問品中画を実相寺に納めた」との内容である。