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国指定 重要文化財:木造阿弥陀如来坐像

記事ID:0004984 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

国指定 重要文化財

木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)

木造阿弥陀如来坐像の画像

指定種別(員数) 彫刻(1躯)
指定年月日 昭和25年8月29日
所在地 佐渡市久知河内
所有者または管理者 長安寺

長安寺は、天長年間(824〜834)に創立したと伝えられる真言宗の古刹。創立当初は天長寺と号していたが、仁安3年(1168)に新興されて現在の寺号となり、室町時代には久知郷領主本間氏の祈願寺として栄えた。

この仏像は、文明11年(1479)頃、明蔵阿闍梨が薬師如来像(市指定彫刻)とともに寺に寄進したものと伝えられ、現在は銅鐘(国指定重要文化財)とともに宝物庫に安置されている。

像高約87cm、檜材寄木造の漆箔で、頭部は螺髪肉髻(らほつにっけい)、額には水晶の白毫(びゃくごう)が嵌め込まれ、阿弥陀定印を結んで吹寄九重蓮華坐に結跏趺坐(けっかふざ)している。穏やかでよく整った容貌や浅い衣文(えもん)の彫り方、寄木細工の手法などから平安時代後期の作品と推定されている。