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佐渡市指定 有形文化財:石造狛犬

記事ID:0005016 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

石造狛犬(せきぞうこまいぬ)

石造狛犬の画像

指定種別(員数) 彫刻(1対)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市二宮
所有者または管理者 二宮神社

狛犬は主に神社の参道入口に祀られる神様の守護役であるが、この狛犬は内陣に祀られている。

この像は体長約50cmと大型で、石材には佐渡産の石英安山岩が用いられ、台座を含め一石で作られている。造形は目が大きくやや垂れ目で、耳は小さく、体毛が体一面に彫刻されている。また、大きな口は玉などを咥えず閉じられており、歯は一切見えない。このため一般的な狛犬のように威嚇するような表情をしておらず、柔和な印象である。阿形と吽形は顔の上向きと下向きにより表現が区別されている。

この狛犬の作者及び制作年は不明であるが、二宮神社に伝わる明治16年(1884)の「調べ書上げ」によると、「宝物 狛犬一対 足利時代作、本間佐渡守寄進と云う」とあることから、制作年代は室町時代と思われる。なお、佐渡における古い石造狛犬としては、この他に小木地区の木崎神社と小比叡神社のものがあり、いずれも室町時代末期の作とされている。