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新潟県指定 有形文化財:鍍金装笈 附 錫杖及び

記事ID:0005030 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形文化財

鍍金装笈 附 錫杖及び数珠(ときんそうおい つけたり しゃくじょうおよびじゅず)

鍍金装笈 附 錫杖及び数珠の画像

指定種別(員数) 工芸品(1具)
指定年月日 昭和27年12月10日
所在地 佐渡市赤泊
所有者または管理者 個人蔵、赤泊郷土資料館管理

この笈は、山伏や修験僧などが仏像や経文などの仏具を納めて背負った修験道の法具箱で、鍍金金具を付け、正面に力士・宝塔・楓葉(ふうよう)・菊花・流水などの文様を打ち出し、形は縦長扁平で四柱が脚となり、前部は上下2段の棚で側面とともに観音開きの扉をなしている。また、内部には本尊五仏を納め、付属の数珠や錫杖とともに古来の山伏修験道の法具1具を今に伝えており、鎌倉時代より伝わる工芸品として、山伏修験道の研究資料として貴重である。

この笈を伝える、勝蔵院の歴史は古く、寺伝によると、先祖は熊野修験本願の弟で、文治2年(1186)に佐渡へ渡り、沢崎に移り住んだ後、羽茂本間氏の時代に羽茂の七屋敷へ移転し、戦国末期に杉野浦に移転してきたと伝わる。同院では、山伏の業はすでに行われていないが、慶長6年(1601)の無言加持之大事の相伝書や貞享・元禄頃の御遷宮大事の秘伝、元禄16年(1703)の湯口之大事(湯立の次第)などの古い山伏の秘伝書が伝えられている。なお、羽茂の菅原神社の周辺には七屋敷の地名が残っており、通称「勝蔵院跡」と呼ばれる場所も残っている。