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佐渡市指定 有形文化財:清水寺明応九年鰐口

記事ID:0005042 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

清水寺明応九年鰐口(せいすいじめいおうくねんわにぐち)

清水寺明応九年鰐口の画像

指定種別(員数) 工芸品(1)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市新穂大野
所有者または管理者 清水寺

この鰐口は鼓面径42.7cm、肩幅9.3cm、鼓厚15.3cmで、橦座(鼓面中央)には蓮華の陽刻があり、8枚の花弁に9個の蓮子(れんし=蓮の実)があしらわれている。

また、鰐口の銘には「佐州賀茂郡下村十禪師之鰐口旦那 四郎左衛門 願主 同内方 敬白」と「明應九天庚七月二日 柏崎大窪今金屋大工家吉」とあり、この銘により、鰐口は明応9年(1500)7月2日に柏崎大窪(新潟県柏崎市大久保)の金屋大工家吉が鋳造したもので、下村(佐渡市新穂舟下)の十禪師権現(舟下日吉神社)が所蔵した後、願主の四郎左衛門とその内方(妻)により清水寺に奉納されたことがわかる。

この鰐口は工芸品としての価値に加え、佐渡では4番目に古い鰐口であり、中世の柏崎大窪の金屋大工の研究資料として、中世佐渡の歴史資料として貴重である。