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国指定 重要文化財:細字法華経(一部八巻)日野資朝筆

記事ID:0005045 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

国指定 重要文化財

細字法華経(一部八巻)日野資朝筆(さいじほけきょう(いちぶはっかん)ひのすけともひつ)

細法華経日野資朝筆の画像

指定種別(員数) 書跡(1巻)
指定年月日 昭和34年6月27日
所在地 佐渡市阿佛坊
所有者または管理者 妙宣寺

正中の変後、正中2年(1325)8月に佐渡に流された権中納言日野資朝の自筆写経である。縦わずか5.8cm、30枚の鳥ノ子紙を継ぎ合わせた長さ14.51メートルの巻物で、1行あたり細字16文字の楷書で法華経第一部が書写されている。

奥書には「右経当尊幽霊忌月為功徳増進書之、前黄門侍郎資朝、元徳三年辛未五月廿一日」、「右経慈母幽儀当七々忌為功徳増進書之、元徳三年辛未七月七日、前権中納言藤原資朝」と記されており、亡き父母の追善供養のための写経であったことがわかる。資朝自身もこの翌年に起こった元弘の変の責任を問われ、まもなく処刑されたという。

本品は資朝の数少ない自筆資料の一つであり、配流中の様子を伝える遺品として極めて貴重である。