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佐渡市指定 有形文化財:蓮如上人筆十字名号

記事ID:0005049 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

蓮如上人筆十字名号(れんにょしょうにんひつじゅうじみょうごう)

伝親鸞上人筆十字名号の画像

指定種別(員数) 書跡(1幅)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市莚場
所有者または管理者 本龍寺

この軸には「帰命尽十方無碍光如来」の名号が記されており、縦103.6cm、横38.3cmである。

この十字名号には別幅の裏書(縦48cm、幅23cm)があり、「大谷本願寺 釈 蓮如 寛正五年甲申五月七日 方便法身尊号 尾張国羽栗郡 河野道場本尊也 願主 釈 善性」と記されており、この十字名号が大谷本願寺の蓮如上人により、尾張国羽栗郡(岐阜県各務原市)の河野道場の本尊として、寛正5年(1464)5月7日に善性へ下付されたものであることがわかる。

本龍寺の創建以来、同寺の本尊として安置している。善性らが佐渡に渡来した理由については、道場が開かれた場所が中世以前より太子信仰の盛んな地域として知られる莚場の向太子であったことから、同地の太子信仰集団を頼って来島したとする説や、寛正元年(1460)の発見を伝えている西三川砂金山の開発が関係しているとの説がある。

当時の社会情勢や、蓮如上人と本願寺門徒集団の活動を考える上で重要な意味を持つ貴重な資料である。