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佐渡市指定 有形文化財:柴田収蔵世界図

記事ID:0005056 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

柴田収蔵世界図(しばたしゅうぞうせかいず)

柴田収蔵世界の画像

指定種別(員数) 古文書(1幅)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市宿根木
所有者または管理者 個人蔵

柴田収蔵は小木地区宿根木出身の幕末有数の地図学者である。20歳のときに宿根木の廻船に乗って金比羅を参詣した際、船中で蘭医に出会ったことなどがきっかけとなり蘭方医学に興味を持ち、天保14年(1843)に江戸に出て蘭医伊東玄朴について蘭方医学を学んだ。やがて世界地図にも興味を持つようになり、嘉永5年(1852)に卵形式の世界地図「新訂坤与略全図」を作成し、安政元年(1854)には「蝦夷接壌図」を作成した。その後、安政3年に天文方山路諧考の推挙で天文方手伝となり、翌年には蕃書調所の絵図調出役を命ぜられ出仕したが、同年に40歳で没している。

この世界図は、世界を地球的視野において作図する意図を持った、当時としては先進的で正確な世界図であり、歴史資料として貴重である。