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佐渡市指定 有形文化財:妙宣寺五重塔設計図

記事ID:0005059 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

妙宣寺五重塔設計図(みょうせんじごじゅうのとうせっけいず)

妙宣寺五重塔設計図の画像

指定種別(員数) 古文書(1幅)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市羽茂本郷
所有者または管理者 個人蔵

この図は、妙宣寺五重塔(国重要文化財)の建立の際に使用されたと伝えられているもので、棟梁の中川金蔵(かねぐら)の師匠筋にあたる鴉田(からすだ)家の蔵に保管されていた。

中川金蔵は天沢鴉田家の第十代目棟梁藤井五郎衛門の高弟にあたる江戸時代の宮大工である。妙宣寺五重塔の建立は、当初、相川の大工長坂茂三右衛門(もさうえもん)が棟梁を務めていたが、その後婿養子となった金蔵が後を継ぎ、文政8年(1825)3月に完成させたと伝えられている。

この設計図は、妙宣寺五重塔建立の貴重な資料であるとともに、近世に南佐渡一円で活躍した羽茂の宮大工集団、鴉田番匠の活動を研究する上で貴重である。

なお、鴉田家棟梁が建てた神社や寺院の棟札などは現在も羽茂地区内の方々に残っており、金蔵のノミ跡を示すものも弘仁寺などに残されている。