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佐渡市指定 有形文化財:金丸村元禄検地帳、他

記事ID:0005067 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

金丸村元禄検地帳、他(かなまるむらげんろくけんちちょう、ほか)

金丸村元禄検地帳、他の画像

指定種別(員数) 古文書(22)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市金丸、他
所有者または管理者 金丸区、他

佐渡で実施された検地としては、慶長の「田地検地」、元和の「屋敷検地」、元禄の「田畑屋敷検地」が知られているが、この金丸村(真野地区金丸)の検地帳は、元禄6年(1693)に佐渡奉行萩原彦次郎重秀が佐渡一国で実施した田畑検地の帳簿と思われる。

この検地は田畑を対象として行った実測検地としては佐渡最初のものであり、6尺1分(約1.8メートル)を1間とした2間竿を使用して実測した。各村で地方役がこの作業に当たり、検地の結果、佐渡一国で田高10万石余、畑高2万7000石、計13万石余の石高となり、これまでの年貢米2万5千石に対し、新取米4万500石であった。奉行所は年貢高の増加による農民との摩擦を避けるため、畑年貢を米納から銀納にし、また3万5000石の田年貢の半分を銀納とし、その米価を時価の半額にするなど苦心していた。

この帳面は検地の翌年に村方に交付されたものであるが、検地そのものは元禄10年まで続いていたと思われる。なお、「元禄検地帳」は江戸時代を通じての基本的な土地台帳であったため、現在でも多くの村で大切に保管されている。