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指定種別(員数) | 考古資料(7) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市真野新町(埋蔵文化財整理事務所)・八幡(佐渡博物館) |
所有者または管理者 | 佐渡市 |
この出土品は、昭和49年(1974)に真野地区豊田の浜田遺跡で発掘調査が実施された際、第1号住居跡より古式土師器とともに検出された。
これら指定品の内、管玉6個はいずれも緑色凝灰岩を使用しており、その内5個は角柱状の工程までの未成品であるが、古墳時代の管玉として、住居跡に伴う遺物として極めて重要である。
また、銅鏃は住居跡床面の2cm上より出土した古墳時代の青銅製の矢尻である。この鏃は現長5.13cm、身上部幅1.6cm、厚さ4.3mm、くびれ部幅1.32cm、厚さ4.3mm、基部幅1.45cm、厚さ5.0mm、身部現長3.46cmで先端部が欠失し、柄部は長さ1.67cm、径4.0mmで角柱状を呈し、形態は柳葉形である。なお、新潟県における銅鏃の発見例はこの他に佐渡市蔵王遺跡、上越市丸山遺跡で表面採集されたものがあるのみであり、浜田遺跡出土の銅鏃は住居跡からの発見例として貴重である。