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西三川金山當時稼所墨引
指定種別(員数) | 歴史資料(275点) |
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指定年月日 | 平成22年3月23日 |
所在地 | 佐渡市秋津 |
所有者または管理者 | 個人蔵、両津郷土博物館管理 |
味方家は、近世の佐渡金銀山における代表的な山師であり、金銀山の繁栄に貢献したと伝えられている。
この資料は佐渡金銀山に関連したものが大半で、これらは、書状・口伝書・味方家由緒書などの文書類と坑内図などの絵図類に大別される。この内、文書類では初代但馬が佐渡の家族らに宛てた書簡類や口伝書が注目され、当時の鉱山の隆盛ぶりや生活の一端など、山師の活動の様子を知ることができる。一方、絵図類は立合(鉱脈)・間歩(坑道)・敷(坑内)・岡(坑外)などを彩色あるいは墨色で詳細に描き、実測値や説明書きを付したもので、「元祖但馬守所持割間歩坑内古図」などが含まれている。また、この他に徳川将軍に拝謁を許されて拝領したと伝わる茶碗や扇子などの工芸品も多数含まれている。