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新潟県指定 有形文化財:百川治兵衛和算書稿本

記事ID:0005100 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形文化財

百川治兵衛和算書稿本(ももかわじへえわさんしょこうほん)

百川治兵衛和算書稿本の画像

指定種別(員数) 歴史資料
指定年月日 平成24年3月27日
所在地 佐渡市泉
所有者または管理者 個人蔵

算学者の百川治兵衛が著した和算書の写本である。

百川治兵衛は百川流算学の祖とされる江戸時代初期の算学者で、寛永7年(1630)頃に佐渡を訪れ、相川柴町の問屋泉屋に寄宿しながら算学を広めたが、同15年にキリシタンの疑いで投獄された。この投獄は弟子たちの証言で許されるが、同年9月に新潟で没したと伝わる。

この写本は前後の部分が欠けているため、正式の名称や成立の経過は不明であるが、その記述の内容から百川治兵衛の著書の写本と判断された。これまでに確認された江戸時代初期の数学の様子を伝える和算書としては、「諸勘分物第二巻」、「割算書」、「算用記」の3種しかないことから、指定の写本を和算書に追加する意義は極めて大きいと思われる。