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指定種別(員数) | 歴史資料(一括) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市赤泊 |
所有者または管理者 | 大椋神社、赤泊郷土資料館管理 |
これらは、昭和56年(1981)に赤泊地区徳和の大椋神社の蔵より発見されたもので、その内容は人形の頭9点とそれに付随する竜の頭や馬などの小道具と幕、天明元年(1781)から明治5年(1872)にわたり書き記された「大椋大明神様へ年々きしんちやう(寄進帳)」と題する竪帳1冊となっている。
この人形頭は桐の丸太を輪切りにし、粗彫りした素朴なものである。寄進帳によると、同神社では天明元年以前から人形があり、祭りで芝居が行われていたとあることから、江戸時代に制作されたものと思われる。
この人形による芝居は、氏子の仲間同士が例祭で演じるもので、大椋神社の8組の氏子の誰もが習うことができ、氏子内の団結を強めることにも大いに役立ったとされるが、次第に通称「徳和人形」と呼ばれる五郎平人形の人気に押され、明治10年代に人形芝居は途絶えたと伝えられている。