ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

佐渡市指定 有形文化財:天保一国騒動資料

記事ID:0005104 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

天保一国騒動資料(てんぽういっこくそうどうしりょう)

天保一国騒動資料の画像

指定種別(員数) 歴史資料(7点)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市羽茂上山田、羽茂本郷
所有者または管理者 個人蔵

これらの資料は、羽茂地区羽茂上山田・羽茂本郷に伝わる「天保一国騒動」関係の資料である。

天保9年(1838)上山田村総代の善兵衛らが来島した幕府巡検使に対し、年貢の重いことや佐渡奉行所の交易機関である広恵倉の矛盾などを直訴したところ、捕縛・投獄された。このことを不満に思った島民たちは暴動を起こし、それはやがて佐渡で最大規模の一国騒動(天保一揆)へと発展する。この事件で投獄された関係者らは処刑、遠島または江戸送りとなり、最後は短期間に次々と謎の病死を遂げて事件は幕を閉じた。

これらの資料の内、「天保一国騒動江戸表情報」は上山田惣代所に保存されていたもので、江戸で入牢中の25人の情報を何者かが書き送ったものである。

「一国騒動連判帳」には各町村の石高・金額・町村名・印判などが記されているが、実際は費用取立てを兼ねた直訴の連判帳と思われる。「諸入用帳」は年中入用覚帳となっているが、町村ごとの石高・年貢などが書いてあり、経費の割元帳であったと思われる。「辞世の歌」は直訴決行の心境を筆師匠に書き送ったものである。「さり状」は直訴の事前に妻を離縁し、後事を実家に托した書面である。