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佐渡市指定 有形文化財:上杉景勝制札

記事ID:0005107 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

上杉景勝制札(うえすぎかげかつせいさつ)

上杉景勝制札の画像

指定種別(員数) 歴史資料(3)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市阿佛坊、国分寺、金丸
所有者または管理者 妙宣寺、佐渡国分寺、引田部神社

これら3点の制札は、真野地区阿佛坊の妙宣寺、同地区国分寺の佐渡国分寺、同地区金丸の引田部神社がそれぞれ所有している。制札とは、支配領域の秩序や寺社・村落・市場などの保護を目的として、領主が軍勢に禁止事項や規制条項を命令した札のことで、主に路傍や寺社の境内などに掲げられた。

この制札は、天正17年(1589)6月に越後(現新潟県)の上杉景勝が佐渡地頭本間氏とその一族を討って佐渡を所領とした後、島内一般に公布されたものである。この制札には諸軍勢の乱暴狼藉を戒め、竹木の剪採を禁ずるとの命令が記され、景勝の朱印が押してある。朱印は直径6.2cmの正円で、上部に亀の頭のような2cmの凸出部があり、円部は二重郭陽文である。

上杉氏が佐渡を所領とした直後の様子を伝えるものであり、上杉氏や戦国大名の領土経営を研究する上で貴重である。