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佐渡市指定 有形文化財:芭蕉荒海の句碑

記事ID:0005111 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

芭蕉荒海の句碑(ばしょうあらうみのくひ)

芭蕉荒海の句碑の画像

指定種別(員数) 歴史資料(1基)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市沢根篭町
所有者または管理者 総鏡寺

この句碑のある場所は佐和田地区沢根篭町の総鏡寺境内で、風光明媚で真野の入江が一望でき、晴れた日には遠く越後の山々まで見渡せる。遥か対岸の出雲崎にも同様の句碑があるが、共通の碑文「荒海や佐渡によこたふ天の川」の句は、元禄2年(1689)に俳人の松尾芭蕉が出雲崎の浜から遥かに佐渡を望んで詠んだとされている。

この句碑は、寛政10年(1798)に漢学者の矢島主計(やじまかずえ、俳号:佐渡一静)が願主となり建立したものである。当時は有名な俳人が次々と佐渡を訪れ、島内の俳諧が盛り上がりを見せた時代であり、また、芭蕉の没後から100年目にあたることから、この句碑が建立されたものと推測される。

島内の荒海の句碑としては、この他に羽茂地区羽茂上山田の気比神社と金井泉の北條家墓地に明治時代に建立されたものが確認されている。